手紙でXXXして。
ひさしぶりに出した大声は

思ったよりこの世界に響いて

裕介は速度をゆるめ、振り向いた。


「あ、おまえ、永野ふゆかじゃねーか!」

裕介が驚いた顔をして、急に足を止めた。


勢いついたあたしはそのまま裕介にぶつかってしまった。


「きゃあっ」

「うわっ」


裕介は慌てた様子であたしを受け止める。


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