手紙でXXXして。

雨音があたしたちを二人きりにしてくれて、あたしは素直に不安を実にぶつけることができた。

「でもさぁ、ふゆかさん。

まだ絵を描くの好きでしょ?」

実は耳元でそう囁いた。


それは
甘く、
あまく響いて、

こころが
震えた。




「うん。好き」


あたしは気がつくと、笑顔を浮かべて、実にそう告げた。




久しぶりに、ちゃんと笑った気がする。



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