手紙でXXXして。

「ひかりさん」

「姉さん!」

ひかりさんの後ろから、
タオルを抱えた木村先生が走ってくる。

「ほらほら
二人ともびしょ濡れだなぁ。
これで拭きなさい」

あたしは
バスタオルを受け取ると

気がつくと
実の頭を拭きはじめていた。


「チハルさん、
かわるわよ」

ひかりさんは
ふっと
なにかをあきらめたような表情をして、
ぽんっと
あたしの肩を叩く。

その手が
意外と温かくて
優しかったので
思わず、ひかりさんをみた。


「ごめんね、
今まで八つ当たりして」


ひかりさんは
あたしにしか聞こえない声で
囁いた。


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