手紙でXXXして。

「ふゆかさんが楽しそうに描いてたからかな。

なんか自分もやってみたくなったんだよね」

まあまさかこんな体になってから

描き始めると思わなかったけど、

と実は肩をすくめた。


病室でふたりでしばらく話したり、

絵を描いてもらったりしてるうちに、

あっという間に
面会時間が残りわずかとなった。


「みのる、目閉じて」

実は少し照れた顔で、まぶたをとじた。


言葉で 伝えるほど器用じゃないから。



あたしは色々な思いを込めて、

そっと実の唇にふれた。

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