手紙でXXXして。
ちいさく、ちいさく、空は雨という涙を流す行為を止めていた。
「さてと、私そろそろお店戻るわね。チアキに店まかしたままだから」
そう言ってママは、あたしの枕元から立ち上がり、抱えていたバックの中からコンパクトを取り出し、髪を軽く手ぐしで直し始めた。
「ありがとう。ママ」
あたしはママが駆け付けてくれて、素直に嬉しかったけど、なんだか上手に感謝を表現できなくて、そう言うことしか出来なかった。
「いいわよ、とりあえず寝ときなさい。二、三日休みな、じゃ、帰るわね」
「うん」
「じゃあね。あっ、そうそう、忘れてたわ。郵便受けに二通手紙がきてたわよ」
手渡された手紙をみて、あたしはさっと顔が青くなるのを自分でも感じた。
一通は青色の封筒のもの。
そしてもう一通は…。