手紙でXXXして。

少し遠慮がちだった音が、大きくなる。


頭がまだ少しまわらない。


たしかお財布の中にいくらかあったはずだから、支払いはできるはず。


あたしは重たい体を無理矢理起こしてドアに向かった。



「遅いわよ」



雨の日、黒い傘を携えていた女性が、目を薄く細め、眉間にシワを寄せていた。






なんか怒ってる?




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