君に落ちた奇跡
おちる
でも…

「谷、コイツを守ってろ」

「了解!
でもずるいなぁ~朝夜だけ楽しめる…」

谷は冗談を言いつつ彼女を俺から引き離す。

彼女はわけがわからないという顔でされるがままだ…

けど、次の瞬間叫ぶ。

「きゃー!」

「相手は俺だぞ?」

叫んだのは、俺が男を殴ったから。

「さっきはやられたけど今度はそうはいかない…人数も倍だ」

先程、彼女を囲んでいた男達の仲間らしい…。

俺は拳を見せて笑う。

「…何人でもかわらないだろ?弱いのは…」

怒り任せに来る男を軽くかわす。

「このっ…」

避けられれば更に腹が立つだろう。

また、懲りずにやって来る。

今度は2人がかりで…

「笹口さんは大丈夫なんですか?」

「朝夜は、頭も運動神経も学年トップだし…喧嘩強いからある程度は平気だよ。
それに、卑怯な奴らはコッチにも手を出してくるから…」

そこまで説明して、谷は後ろ回し蹴りをする。

「朝夜の負担も軽くなるってわけ。
だから、ひかるちゃんはオレから離れないでね!」

谷は彼女の手をしっかりにぎる。
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