君に落ちた奇跡
~・~・~
手が異様に冷たく感じる…
触れ合っていたのはわずかな時間なのに、身体の一部が失くなったような感覚…
―ブッブブ、ブッブブ…
ケータイが鳴っているのに気付いて、慌てて取る。
『朝夜、どうかした?
これ、3回めなんだけどさ……』
電話口から聞こえた谷の声に、やっと我にかえる。
「…悪い…」
『別にいーけど…あ、ひかるちゃんは?』
谷が発したその名前をきいたとたん、凄く胸が痛んだ。
苦しい…
「…アイツは…戻った。…迎えが来てな…」
『朝夜…大丈夫?』
谷の声は本当に心配してくれていて…
「何にたいしての大丈夫なんだ?……それより、今何処なんだよ…」
出来るだけそっけなく、いつも通りにしたつもり
けど、本当につもりだったらしい…
『ほんと、朝夜は意地っ張りだなぁ~
直接じゃないと素直にさせれないから早く迎えに来てよ。今ね、交番の前だから…』
明るい谷の声についつい笑ってしまう。
「お前、交番って…」
『もし、追い付かれても手だし出来ない場所でしょ?…それより早く来てよ!ここ、居心地最悪だからさぁ~』
「それは、日頃の行いが悪いからだろう?
まぁ、急いで迎えに行くから、大人しく待ってろ」
『は~い』
電話を切ると谷の元へ向かった。
この思いを忘れる為に
手が異様に冷たく感じる…
触れ合っていたのはわずかな時間なのに、身体の一部が失くなったような感覚…
―ブッブブ、ブッブブ…
ケータイが鳴っているのに気付いて、慌てて取る。
『朝夜、どうかした?
これ、3回めなんだけどさ……』
電話口から聞こえた谷の声に、やっと我にかえる。
「…悪い…」
『別にいーけど…あ、ひかるちゃんは?』
谷が発したその名前をきいたとたん、凄く胸が痛んだ。
苦しい…
「…アイツは…戻った。…迎えが来てな…」
『朝夜…大丈夫?』
谷の声は本当に心配してくれていて…
「何にたいしての大丈夫なんだ?……それより、今何処なんだよ…」
出来るだけそっけなく、いつも通りにしたつもり
けど、本当につもりだったらしい…
『ほんと、朝夜は意地っ張りだなぁ~
直接じゃないと素直にさせれないから早く迎えに来てよ。今ね、交番の前だから…』
明るい谷の声についつい笑ってしまう。
「お前、交番って…」
『もし、追い付かれても手だし出来ない場所でしょ?…それより早く来てよ!ここ、居心地最悪だからさぁ~』
「それは、日頃の行いが悪いからだろう?
まぁ、急いで迎えに行くから、大人しく待ってろ」
『は~い』
電話を切ると谷の元へ向かった。
この思いを忘れる為に