君に落ちた奇跡
「朝夜くん、このコオレよりおばかさん?」

「馬鹿というより世間知らずだな…」

2人で結論を出したところで強敵へとむかう。

「ひかるちゃんはどうしてこんなとこにいるの?」

優しい口調の谷が尋ねる。

「わからないんですよね?なんでいるんですか?」

と、ボケかえされる。

「うーんと…朝夜、オレどうしたらいい?」

「おい、ケータイとか持ってないのか?」

「私の名前は"おい"ぢゃないですよ?」

疲れる。

「谷…交番に届けるぞ…オレらには手におえない」

歩きだそうとした時…

「…私、これからリハーサルがあるらしいんです。だから、交番に行く暇ないんです」

彼女は笑顔で笑った。
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