君に落ちた奇跡
ひかれる
「谷、コイツの所属事務所はわからないのか?」

本人からの情報は諦めて、外側から攻めていくことにした。

「オレは別に熱狂ファンぢゃないしなぁ~」

役立たず…

「誰かいないのか?」

「うーん…そこまではオレの仲間うちには…いないかなぁ」

確かに、そんなモノだ。

雑誌を見ながら、"タイプかな?"と話すくらいなのが俺達の仲間だ。

「…交番できくのは嫌なんだろう?
仕方ない、会場になりそうな場所へ片っ端から連絡とるか…」

俺の提案に谷は面倒臭い顔を、当事者はまだ理解出来てない顔をした。

「朝夜…本気?」

「お前がまいた種だろ?自分で刈り取れ」

面倒臭いことを始める事から、手が煙草へと進む。

火をつけようとすると、彼女がじっとみつめる。

「どうかしたのか?」

「お2人は20歳以上なんですかぁ?」

「ピチピチの17歳の健康男児だけどぉ?」

コイツ…

「煙草は20歳以上からですよぉ?
身体に善くないですしあまり吸わない方が…」

どうしてこんな所だけ頭の回転がはやい?

腹が立つ
< 9 / 26 >

この作品をシェア

pagetop