あなたがすべて。
「っで、亜里沙はどうしたいの?」
『え?!』


突然の博夜の質問に
頭がついていかない。
どうしたいって
何が?


一人で混乱している私に、
さっきより
顔を俯かせて、

「俺は、亜里沙と一緒に
回りたいと本当に思ってるんだけど、
亜里沙はどうしたい?」

そう、囁くような
小さな声で
博夜が聞いてきた。


『私も博夜と一緒に回りたい!!』


気付いたら
私の口は勝手に
答えていた。
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