エンジェルティアーズ
女は真っ青な顔に見えた。


元々から白い肌なのか、弱々しい感じなのかわからないが、
決して大丈夫そうには見えない。


きっとこの女はいつまでもこうして居そうだ。


修は昔の自分と重なった。


「両手だせ。」


女は素直に両手を差し出した。


修はその両手を捕まえた。


氷のように冷たくなった手は痛々しかったが、
修は引っ張り女を起き上がらせた。


「痛いっ。膝が痺れてる。」


「そりゃそんな格好で固まってたんだから痺れるさ。」


「だからって、乱暴じゃん。」




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