エンジェルティアーズ
「ふぅーん、そう…」
女は大人しくなった。
また考えているのだろうか?
答えの出ない答えをループのように繰り返すのだろうか?
そして、また立ち上がり歩き出し、
また…
「あ~あ。あくびがとまんねぇ。」
「ねぇ、もうどのくらい歩いた?」
「わかんない。20分くらい?もうあそこ家だから、そんくらいかもうちょい。」
「駅は?」
「あっち。つーか、悪いがまだまだ電車は来ないから。
とりあえず始発待って家から出て。」
「何もしない。」
「出来ない。死にかかってんのは俺の方なんだから。」