エンジェルティアーズ
「はぁ~、あったまった~!!」


女は恥らう様子もなく、大きいシャツにトランクス、
髪をタオルで拭きながらやってきた。



「お前ってなんか変な奴だなぁ~」

床に座ったり、気を遣い風呂に入らなかったくせして、
今度は堂々と同居人のように風呂から出てくる。
面白いやつだ。


「何がー?可愛いの間違いじゃない?」


「そりゃないわ。そんなかっこで。」


「失礼ね。女なんだから一応。」

女は眉を持ち上げ、頬を膨らませて怒っている。


「はいはい、それより、カップラーメンだけど、飯食おう。」


「わーい。」


「どっちがいい?醤油、しお?」


「塩味がいい!」


「はいはい。ビール飲む?」


「飲むー!!」



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