エンジェルティアーズ

睡眠

「さぁ、寝るか。」

修は空になったカップを重ね、ゴミ箱に捨てた。


「うん。眠い…」


「ちょっと待ってて」

修はベッドのシーツを新しいものに取り替えて、
リビングに戻ると咲はソファに寄りかかりながら、
目を閉じうとうとしている。


「おい。そこで寝るな。」


「な…に…」


修は咲の手を引きベッドに寝かさせる。


「シーツ交換したからここで寝ろ。俺はソファ行くから」


咲はベッドに転がりながら、意識が朦朧としながら
何か言っているが聞き取れない。


「あん?」

修はソファに行き、横になる。


窮屈なソファに身を小さく丸めながら、
目を閉じる。


何だか色々な事があった一日だ。

修は眠りにつこうとした時、急に声が掛かる。


「私だけベッドってずるいじゃん。」


修は目を開くと、目の前に女がしゃがんでいた。


「うわっ、びっくりした」


咲は修の手を引く。


「何だよ。」




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