エンジェルティアーズ
コンビニに着くと、やる気のなさそうな店員がレジであくびをこらえている。


まさに今の自分にぴったりだ。


これぐらいがちょうどいい。
修は数少ない中から、弁当を選び、
いつもなら買わない菓子を買った。


弁当が温められると、コンビニの外にある灰皿の前で煙草を吸う。

「ふぅー」

溜息をつきながら吸う、
煙草はまずい。


ふと、あの道端の女を思い浮かべた。


きっとまだ若い。

思いつめた表情で見つめた一点の先に何かが見つかるのだろうか?

だとしたら、教えて欲しい。


この先の自分には希望があるのか。




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