エンジェルティアーズ
「修はどう思ってる?」


「咲をもっと知りたい。今は君を知らなすぎる。」


「それで?」


「遊びじゃないよ。君を好きになってる。」


咲はまた赤くなって黙り込む。


「君はどうしたい?」


「あなたを全て知りたい。」


「魅力的な話は一つもないけど、それでもいい?」


「えぇ、もちろん。私も眠くなるぐらいよ、きっと。」



修は戸惑っていた。
自分の話など自分がするなんて今までにない。


過去は全て消したいものしかない。


どこから話せばいいというのだろう?


全て。きっと全てを知れば彼女は離れていくかもしれない。


でも、装って偽って、いつものようにすれば
また自分が辛くなるだけのような気がしていた。




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