放課後ノンシュガー
木曜日*3
何、私のストーカーなんじゃなかったの。
どうして来ないのよ。
ばか。
1ヶ月も姿を見なければ、なんだかどこまで現実だったか、記憶は曖昧にぼけていって。
綺麗なところばかりいつまでも色褪せてくれなくて、今思い出すのは甘い微笑み。
自分でも分かってはいる。
都合よく塗り替えた記憶に、──恋に恋してるだけなんじゃないか、なんてこと。
でも、そしたら、この痛みは何なんだろう。
私の知らない所で、私以外のひとと楽しそうにしているのを想像するだけで、漠然とした不安に押し潰されそうになる。
──お願い、私のことを見て。