放課後ノンシュガー

「そうとも言う」


み、認めるのか。

悪びれた様子もなくニッコリ微笑まれ、そろそろ頭が痛い。

こんなときどうすればいいの。

誰かーっヘルプ!


「誰も来ないよ」

「ーっ分かってるわよ! いい加減にして、離して、もう触んないでっ」

「わがままだなぁ」


何よ人をだだっ子みたいに!

だけど案外呆気なく解放されて、

「きみの嫌がることはしないよ。きみには笑っていて欲しいんだ」

なんか思ったよりこいついいヤツ?


見直しかけて、はっと我に返る。

錯覚だ錯覚、惑わされたら負けだ。


そもそも嫌がることをしないっていうなら、まずストーキングをやめてくれ!

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