放課後ノンシュガー
木曜日*2
──会いたいような、会いたくないような、曖昧な期待は叶ったようで。
巡ってきた木曜日、またひとりきりな図書室。
てゆーか絶対、もう1人の図書委員、やる気ないだろ。
「はろー」
……あ。
いた。
相変わらず寝転がっている。
そろりと一定距離を取るように離れると、
「そんなに警戒しなくても」
って、前科のあるそっちが悪い。
そんなことより。
「あの、こないだ、本……片付けてくれたの、ありがと」
小さくお礼を口にする。
と、一瞬驚いたように目を見開いて、それから優しくふにゃりと笑った。