『短編集』誰ですか?〜正体を当ててねp(^^)q〜
彼は、しばらくして話し終えると、その場を去った。

「まさか…まだ使えるとはな…。今日はあれでかけてみるかな…。」

彼は玄関先の電話に向かった。

受話器を取り上げると、回転式ダイヤル盤に指を入れ、友人の電話番号をかけはじめた。

最初の“0”は、指止めまで、右回りで1周回して、指を離した。

離されたダイヤル盤は、元に戻っていく。
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