私は涙がでない…
1章 初めての感情
わたしは、相沢凛。

私には友達がいない。
と、言うか作らない。


だって、友達ってめんどくさいじゃん?


でも、こう思い始めたのは
私が小学4年生の時。

『ねぇねぇ、このふでばこ可愛くない!?昨日お母さんに買って貰ったの〜☆』

『可愛い〜!!』
『私も欲しいなぁ〜!!』


(本当可愛いなぁ〜…
そうだ、お母さんに買って貰おう!!)


次の日…


「ねぇ見て!!買って貰ったの!
おそろいだね☆?)



バンッ!!!!


(えっ…?)


『何勝手にお揃いにしてんの?
勝手に真似しないで!!』


その後その女の子を中心に取り巻きの女の子たちも教室を出ていった。


私は泣きながら床に叩きつけられたふでばこを抱きしめた…

そのうち今まで一緒に居た
取り巻きの女の子たちも私を無視するようになり…

無視だけではなく、いじめも始まった。


この時私は思った。
こんな裏切られるなら、
こんな悲しい思いになるなら
最初から友達なんていらない…
信じない!!


私はその事を思い続けて
中学…高校へとあがり
今に至る。




高校入学式当日

おもてに張り出されているクラスの教室へ向かった。…
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