私は涙がでない…
教室のドアを開けると
すでに、何個かのグループが
出来ていた。
皆楽しそうだ…。
でも、私は…
(友達と居て何が楽しいんだか…)
そう思いながら、
机に伏せた。
チャイムが鳴り、
担任が入ってきた。
その後、体育館へ向かい
入学式が始まった。
入学式は2時間ほどで終わったが教室に戻ってから明日からの
説明をうけた。
ようやく、学校が終わり
家に帰ろうと道を歩いていた。
さっきから後ろから足音が
聞こえる…。
(ストーカー?いや、気のせい気のせい…)
私は近くにあった角をまがった。それでも足音はついてくる…
歩く早さを変えると
後ろの足音もその早さに合わせてくる。
(やだ…!!怖い…どうしよう…)
頭の中で色々な思い駆けめぐった。
また、近くの角を曲がると
誰かにぶつかった…
ドンッ!!!
「あっ!すみません…」
私は頭を下げ去ろうした時…
腕を掴まれた。
『困ってるんでしょ?』
私は驚いた顔で見上げた。
「えっ!?…………」
腕を掴んだ人は私と同じぐらいの世間でいう【イケメン】だった。
『だって困ってる顔してたから』