夢幻の都

ある日侵略者達がやってきて、黄金の池に目をつけた。

彼らは黄金を次々と引き出し、やがて黄金の池は枯れ果てた。

侵略者の王は言った。

『それはその女のせい。ベルーの者が<歌姫>と呼ぶその魔女のせい』

祭りの夜に<歌姫>は引き出され、首を落とされた。

大地にその聖なる血が吸い込まれ、大地は呪われた地となった。




わたしが何をしたというの?

身にした黄金さえ池に投げ入れてあげたのに


わたしが何をしたというの?

聖なる歌を歌ってあげたのに


呪われてあれ、キース

<約束された者>がこの地に立つまで


永遠に同じ日を繰り返すがいい

欲と血の中で

肉体が朽ち

城が落ちても


呪われてあれ、キース

再びこの地に<歌姫>が立ち

赦しの歌を歌うまで

< 30 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop