ONESTAR
俺はまだ、14で、どうしようもなく子供で、俺の目の前から消えようとするねーちゃんを引き留めることは出来なかった。
だから、
あの時終わったのだ。
俺とねーちゃんの二人だけの世界は。
ねーちゃんに手を引かれ、学校に向かう間、確かにそこに存在した二人の世界は、
俺が日常の世界を受け入れてしまった時に終わった。
だから、
あの時終わったのだ。
俺とねーちゃんの二人だけの世界は。
ねーちゃんに手を引かれ、学校に向かう間、確かにそこに存在した二人の世界は、
俺が日常の世界を受け入れてしまった時に終わった。