ONESTAR
「小さい頃からリホちゃんってきれいだったのね。近所でも評判だったし、公園とかで遊んでると知らない人によく写真撮られたりとかしてたんだ。」

いきなり昔話を語るイチムラに、俺は真剣に相槌を打つ。

それくらいイチムラの瞳は思い詰めていた。

「でね、あたし、幼馴染だからさ、ずっと一緒に遊んでるでしょ?

子供心にも、このおじさんはリホちゃんの写真が撮りたいんだなって思うじゃない?

でもさ、リホちゃんはリョウちゃんと一緒じゃなきゃ写らないとか言っちゃったりするわけ。何の悪気もなく。

< 115 / 474 >

この作品をシェア

pagetop