ONESTAR
「……よろしく。」

立ち上がって俺も右手を差し出す。

俺の手を満面の笑みで握り返したそいつは、俺よりも背が高い。

だけど体重は俺よりも軽いだろう。

いくつだ?年上っぽいけど何だか妙に子供染みた身体をしてる。

ハーフ?と思わせるほどのくっきりと大きな二重の目と、通った鼻筋、駄々っ子みたいに厚い唇。
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