ONESTAR
想像していたより広い店の中を、カルボナーラを手に、

泳ぐようにさっそうと歩いていくナツキを見つめたまま、

俺は呆然と立ちすくんでた。

ねーちゃんは、スズキと楽しそうに話している。

どういうことだ?とも聞けないまま、俺は店長の方を見、

それからもう一度ナツキを見た。


何回見ても間違いなかった。

ナツキは、

たいそうきれいな顔をした、

男、だった。
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