ONESTAR
ねーちゃんが「そろそろ帰ります。」と言うまで、この店で一番高い、と言うワインを飲んでた。

ねーちゃんが高校生だと言わなかったおかげで未成年には見えなかったらしく、誰も止めなかったからだ。

立ち上がったねーちゃんについて、俺も席を立ったのだけれど、足元がふらついて、危うく倒れそうになるところを、ナツキに腕を掴まれた。

「あっぶねーなー、大丈夫?帰れる?車呼ぼっか?」

「大丈夫だよ。」
< 150 / 474 >

この作品をシェア

pagetop