ONESTAR
痛いよ、ねーちゃん。

助けてくれ。

心が痛くて堪らない。

このままあんたが、そんな心配そうな瞳で見つめてくれるなら、

死んでもいいかと思えるほどに。

「ヨシアキ?」

ねーちゃんが背伸びをして俺の前髪をくしゃくしゃと撫で

「昔は見下ろせたのに、今届かないわ。」と言って笑った。

ねーちゃん。
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