ONESTAR
「何だよ!」

「だって、せっかく二人っきりになれたのに、あんたツレナイんだもん。」

「バカなこと言ってないで……片付けるぞ!」

「はーい、店長。」

ナツキは名残惜しそうに店長の腰に回した手をほどき、

店のエントランスに出してあった黒板の文字を消し始めた。

白いチョークで書かれた店長の今日のおすすめ!と言う文字が消えていく。

「んじゃ俺、中、片付けるから。」

「んー。」
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