ONESTAR
俺が一瞬間を置くと、

店長はチーズケーキを食ってたフォークをテーブルに置いてくれた。

「俺に?」

そう、あんたに。

向かいでは、すでにショートケーキを食べ終わったナツキが、

箱からそうっとミルフィーユを取り出そうとしてる。

どこまで苺好きだ。

「ええ。店長さんにお会いして、俺、ずっと無理だって諦めてたんですけど、やっぱ自分の夢にチャレンジしたくなって。」

「夢って?」

「俺、将来、イタリア料理店を開きたいんです!!弟子にしてください!!」

「へ?」
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