ONESTAR
「そ、そうなんだ。」

俺の迫力に押され気味の店長の横で、

マナーなんてまるで無視のナツキが、苺をすべて引っ張り出して先食いし、今はパイ生地をサクサク齧ってる。

「店長さんの料理、超おいしかったです。」

「あ、ありがと。でも、お父さんもそうおっしゃってることだし、習うにしてもこんな小さいとこじゃなくてもっと有名で設備が整ってるとこの方が……」

「ここがいいんです!!」

じゃないとイタリア料理店で修行なんてしないっつーの。

大学行く気満々だし、俺。

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