ONESTAR
うぜー。



それでなくても、30分の遅刻だってのに。


「おい!誰かヤマザキのファンクラブの奴ら呼んで来い!おもしれーぞ!」


誰かが、校舎に向かって走ってく。

ったく、余計な事を。

目の前に、真っ赤になってピンク色でシール満載の封筒を差し出してうつむく見ず知らずの女。


その2メートル後ろに、

「サキ、がんばれ。」

「サキならだいじょおぶだよお。」

とほざくこれまた見ず知らずの女二人。

この制服、うちのじゃねーよな。


< 2 / 474 >

この作品をシェア

pagetop