ONESTAR
今まで俺が落とそうとして落ちなかった女なんていなかった。

ねーちゃんを忘れようと、俺はどんな無理目な女もアプローチして付き合ってきた。

だけど、楽しいのは最初だけで、

どれほどいい女だと言われる女とつきあっても、いつの間にか心のどこかで何かが違うと思い始め、また違う女を捜しては口説いてた。

いつか、ねーちゃんを越える女が現れたらいいな、と思いながら、

そんな女がこの世にはいないことを心のどこかで確信してた。

は。
< 203 / 474 >

この作品をシェア

pagetop