ONESTAR
「勉強してるんだって。どこでって言われて、友達んちでお兄さんに勉強教えてもらってるって。そしたら、毎日なんてご迷惑だしって言い出して……」
「そうなんだ。」
「それでその、明日、俺んち来て勉強教えてもらえません?
一度見せとけば納得すると思うんです。
勉強してるって言えば文句も言わないだろうし。お願いします。」
にっこり、笑ってみせる。
何の邪悪な感情も抱いてないのだと証明する為に。
「ダメ・・・ですか?」
遠慮がちに聞いてみる。
ここに来てひとつわかったのは、こいつが押しに弱いってことだ。
それを上手に利用しているのがナツキで、傍目には店長の言うことをよく聞く従順な従業員のようで自分の我はとことん通してる。
惚れた弱みってやつかな、と思う今日この頃だ。
「そうなんだ。」
「それでその、明日、俺んち来て勉強教えてもらえません?
一度見せとけば納得すると思うんです。
勉強してるって言えば文句も言わないだろうし。お願いします。」
にっこり、笑ってみせる。
何の邪悪な感情も抱いてないのだと証明する為に。
「ダメ・・・ですか?」
遠慮がちに聞いてみる。
ここに来てひとつわかったのは、こいつが押しに弱いってことだ。
それを上手に利用しているのがナツキで、傍目には店長の言うことをよく聞く従順な従業員のようで自分の我はとことん通してる。
惚れた弱みってやつかな、と思う今日この頃だ。