ONESTAR
俺の笑顔に、店長が笑顔を返してくれる。

店長が俺のコーヒーカップを取る為に、手を伸ばす。

薄い肌。

リホコとか女の子とは違う、なんて言うかさらさらしてそうな。

「はい。」

と、新しくコーヒーを注がれたカップを渡されて、笑顔で受け取る。

もうじきナツキが牛乳抱えて帰って来るだろう。

その瞬間を狙ってキスして、

「実は俺たち、おまえがいない間にこんなことしてたんだ。」って

ナツキの顔を見て、笑ってやったら、

こいつはどうするんだろう。




おまえに何がわかる。

恵まれた家庭で育って、

ねーちゃんの思いすら手に入れたおまえに、

何が。
< 222 / 474 >

この作品をシェア

pagetop