ONESTAR
ああ、何でこいつの生真面目な性格からして少し早めに来るぐらいの事するだろうと考えなかったんだろう。

俺のバカバカバカ。

「どうぞ、こちらへ。すぐお茶を入れますから。」

「あ、おかまいなく。」

うううううう。

どうしろって!?

と、とにかく勉強しなくちゃとか言って俺の部屋に行こう。

そっから考えよう。

「お紅茶とコーヒーとどちらがお好きかしら。」とリビングから店長に聞くおふくろの前に立ちはだかる。

「コーヒー、コーヒー、コーヒーでいいって。後から俺の部屋に持ってきてよ。店長仕込までしか時間ないんだからさ。」

「店長?」

う。
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