ONESTAR
聞いておきながら、まるで興味なさそうにナツキは、靴を履き終え、ドアを開け、出て行く。

今のって、

今のって、昨日店長の身体に残ってた残り香が俺のかどうか確かめたって事だよな?

偶然?

んなわけねーじゃん!!

でも待て、

じゃ、どうして俺と二人きりにしてくれんの?

いつ引き返して来んのかと、しばらくダイニングで待ってみたけど、

一向に戻ってくる気配はない。

窓からナツキが表通りに向かって歩いて行く姿を確認してから、店長の部屋のドアを開けた。
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