ONESTAR
「あ、あの、ヨシオカさんとおつきあいされてること知ってます。

でも、でも、あたし、

この気持ちだけはどうしても伝え………」



震える声の告白を無視して、そのまま通り過ぎる。

校門の前で出待ちなんかするなっつーの。

俺が3歩歩いてから決死の告白を無視された事に気づいた女は、

慌てて俺に走り寄り、涙目で訴えた。


「ヤマザキ君!お願い!

読んでくれるだけでいいの!

メーワクなのはわかってる!

でも、あたし、それで諦めるから。

この想いを伝えないとあたし、

諦めることも出来な……」

< 3 / 474 >

この作品をシェア

pagetop