ONESTAR
俺が誰にも気づかれずに家を出てしまっていた事を確かめると、

とりあえず走って店長のとこに行って事情を話し、

俺が行きそうなところを片っ端から電話したり、探し回ったりしていたらしい。

俺達が帰って来た時に、ちょうど捜索から戻って来たばかりだったそうで、

あんまりねーちゃんの顔色が悪いから、

部屋で休んだら?と店長が言ってた矢先だったらしい。

倒れたねーちゃんを見て、ナツキは救急車を呼ぼうと大騒ぎしたのだけれど、

ねーちゃんはすぐに目を覚まし、ただの貧血だから横になっていれば治ると言うので、

店長がお姫様だっこで抱きかかえ、部屋まで連れて行った。
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