ONESTAR
そう聞かれるのはわかってたけど、とりあえずそう言ってみる。
ねーちゃんは、眉根を寄せて俺の家出の理由を考え込む。
だんだんと世界が色を取り戻し始めた。
ねーちゃんの顔色がほんの少しマシになる。
「……どうして……か……な?」
笑おうとして、声が掠れた。
どうしてだろう?
ねーちゃんの頬にかかる髪をそっと指で払い、
そのまま頬に触れてみた。
あったかくて、やーらかいねーちゃんの頬。
ねーちゃんにもう二度と会えなくてもいいなんて、
どうして思ったりしたんだろう。
生きていけないのに、
ねーちゃんがいないと、
一秒だって生きていけないのに。
ねーちゃんは、眉根を寄せて俺の家出の理由を考え込む。
だんだんと世界が色を取り戻し始めた。
ねーちゃんの顔色がほんの少しマシになる。
「……どうして……か……な?」
笑おうとして、声が掠れた。
どうしてだろう?
ねーちゃんの頬にかかる髪をそっと指で払い、
そのまま頬に触れてみた。
あったかくて、やーらかいねーちゃんの頬。
ねーちゃんにもう二度と会えなくてもいいなんて、
どうして思ったりしたんだろう。
生きていけないのに、
ねーちゃんがいないと、
一秒だって生きていけないのに。