ONESTAR
俺は、人混みを掻き分けて走り寄りたい衝動を抑え、
手鏡で顔と髪をチェックし、

「めんどくせーなー、わざわざ呼び出して何の用だよ。」

って顔を作ってから改札口に向かった。

ほんとならちょっと隠れてて遅刻しようと思ってたんだけど、
ねーちゃんをこんなところで待たせるなんて1秒だって出来なかった。
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