ONESTAR
やめてくれ、ねーちゃん。

わかってる。

あんたと姉弟だってことは、

誰よりも、分かってる。

分かってて、

言ったんだよ。

あんたが答えてなんかくれないのも

承知の上だ。

だけど。

それって、酷すぎない?

「トモちゃん、お待たせ。」

ナツキがカウンターの上にサラダの皿を置く。

ねーちゃんが、わあ、おいしそうと俺から視線をはずす。

「あのさ、ねーちゃん。」
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