ONESTAR
無駄だよ。

俺の気持ちが止まることなんてないから。

だから、

俺、

いつかって言ったのに。

「ねーちゃん、俺、」

「トモちゃん!!ヨッちゃん来週ライブらしーよ。ライブ!!」

皿を厨房に下げて来たらしいナツキが、俺達の背中に向かって言った。

「なんか、ファンクラブとかあんだよね、ヨッちゃん。」

ナツキ、それは、ねーちゃんに俺の好印象を与えようとしてくれてるんだと思うんだけど、

今じゃない、それ。

ちょっと黙ってて。

「チケット3枚売ってよ。店長と俺と、トモちゃんで行くから。」

え?
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