ONESTAR
「あたしねー。」

ねーちゃんが、布団の中から言った。

「あたし、告白されたのなんて、ヨシアキが初めて。

複雑だけど、女の子としては、ちょっと嬉しかったな。」

えええっ?!

聞き間違いっ?!

聞き間違いじゃないよね?

今、嬉しかったっつった?!

「あの、ねーちゃん?」

「え?」

相変わらず布団の中に潜ってるねーちゃんの左手を

俺の左胸に当てる。

ドックンドックン鳴ってる俺の心臓の鼓動が伝わるはずだ。

「キスしていい?」

「いいわけないでしょ、あたしのファーストキス。」
< 403 / 474 >

この作品をシェア

pagetop