ONESTAR
「まったくもう。いつまで経っても子供みたいに思ってるんだから。あたし、もう21なのよ。」
ねーちゃんが、おふくろに向かって言う。
「そ、そ、そ、そうだな!トモミももう21だもんな!!」
無駄に大声でそういう親父に、ねーちゃんは冷静に、「お父さん、新聞、さかさまよ。」と突っ込んだ。
「おおっ!!」
親父は、慌てて正しく新聞を持とうとして取り落とし、もう一度拾い上げ、
どっちが正しい方向か判断がつかないんじゃないかと思うくらい新聞をぐるぐる回してる。
おふくろは、エプロンに顔を埋めて泣いてる。
俺は、食ってたアスパラとチーズの味が口の中から消えた。
ねーちゃんは、
バサバサ新聞を鳴らす親父を何やってんの?と笑ってる。
そうか、と思う。
答えだ。
ねーちゃんが、おふくろに向かって言う。
「そ、そ、そ、そうだな!トモミももう21だもんな!!」
無駄に大声でそういう親父に、ねーちゃんは冷静に、「お父さん、新聞、さかさまよ。」と突っ込んだ。
「おおっ!!」
親父は、慌てて正しく新聞を持とうとして取り落とし、もう一度拾い上げ、
どっちが正しい方向か判断がつかないんじゃないかと思うくらい新聞をぐるぐる回してる。
おふくろは、エプロンに顔を埋めて泣いてる。
俺は、食ってたアスパラとチーズの味が口の中から消えた。
ねーちゃんは、
バサバサ新聞を鳴らす親父を何やってんの?と笑ってる。
そうか、と思う。
答えだ。