ONESTAR
「おう、そうか。お父さんもそろそろ準備しなくちゃな。母さん、喪服を出してくれ。」
親父も上機嫌で席を立つ。
ピースが欠けたのに、
世界は滅亡しない。
ねーちゃんが、帰るのに。
だらだら泣きながら親父の横で、ただ頷くだけで会話に参加してたおふくろは、
喪服を出せと言う親父を無視して、
「トモミちゃん!!これ、持って帰って!!」と
さっきねーちゃんがおいしいと言ったドレッシングから、
頂き物のちょっといい紅茶から、果ては大根と玉ねぎまで紙袋に詰めて渡そうとし、
「重くて持てない。」とねーちゃんにあっさり断られてた。
親父も上機嫌で席を立つ。
ピースが欠けたのに、
世界は滅亡しない。
ねーちゃんが、帰るのに。
だらだら泣きながら親父の横で、ただ頷くだけで会話に参加してたおふくろは、
喪服を出せと言う親父を無視して、
「トモミちゃん!!これ、持って帰って!!」と
さっきねーちゃんがおいしいと言ったドレッシングから、
頂き物のちょっといい紅茶から、果ては大根と玉ねぎまで紙袋に詰めて渡そうとし、
「重くて持てない。」とねーちゃんにあっさり断られてた。