ONESTAR
俺の背中にいるのは、来月40の大台に乗るんだと自嘲していたあの女じゃないみたいに。

「トモミちゃんが、あたしをお母さんと呼んでくれたのは、

自分のためでも、ましてやあたしのためでもない、

あんたのためでしょう?ヨシアキ。

あんなに憎んでたあたしを、許してくれたのは、

あんたのためなのよ!」

わかってる、

わかってるよ、そんなこと。

おふくろに言われなくても、

そんなこと、俺が一番よくわかってる。
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