ONESTAR
「トモミちゃんが、どんな思いであたしをお母さんと呼んでくれたと思ってるの?

トモミちゃんが、どんなに辛かったか、あんたにはわからないの?!」

俺は身勝手な思いをねーちゃんにぶつけて満足してた。

だって、

だって世界で一番好きだから、

ねーちゃんが、笑ってるだけで幸せだったのに。

なのに、俺は、

気持ちを知ってほしくて、

知ってくれたらもっとねーちゃんが好きになって、

そして、

ねーちゃんを追い詰めた。

ねーちゃんが、どんな思いで……。
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